介護職の平均月給24万4969円 賞与減で年収変わらず

2022年0905 福祉新聞編集部

 昨年10月時点の介護労働者(無期雇用、月給制、管理職除く)の平均月給は、前年度比1834円増の24万4969円だった。平均賞与は2万882円減の60万5212円。単純推計すると平均年収は約354万円で、前年度とほぼ同額だった。

 

 調査は介護労働安定センターが昨年10月に行い、8809の介護保険事業所の回答を集計した。月給は役職手当や交通費など毎月決まって支給される税込額で、残業代や夜勤手当などは含まれていない。

 

 職種別に平均月給をみると、最も多いのは理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの28万6215円。最も少ないのは介護職員の22万5640円。

 

職種別の平均月給・賞与

 

 月給制の職員の賞与がある事業所は7割で、ない事業所も1割あった。職種別の平均額は看護職員が72万1418円で最多。訪問介護員が47万1549円で最少だった。

 

 介護職員処遇改善加算は75%が算定し、そのうち特定処遇改善加算も算定していたのは65%。

 

 20年度の介護事業収入に占める人件費の割合は平均64・3%。系型別にみると訪問系が66・8%で高く、居住系(認知症グループホームなど)が60・8%で低かった。

人材不足感増す

 一方、介護保険事業所の63%は職員が不足していると感じていた。ここ2年不足を感じている割合は減少していたが、一転増加に転じた。職種別では訪問介護員が81%と突出して多い。 

 

 離職率(20年10月1日から1年間)は14・3%で、前年から0・6ポイント減った。ピーク時(07年の21・6%)と比べても約3分の2まで下がった。

 

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