高知県社協が3年ぶりに見学ツアー開催 就労希望者らが介護施設巡る

2022年0915 福祉新聞編集部
施設の担当者から説明を受ける参加者ら=高知県社協提供

 高知県社会福祉協議会は今夏、福祉職を目指す人や学生らを対象にした施設見学バスツアーを実施し、中高年を中心に30人以上が参加した。新型コロナの影響で3年ぶりの開催となった。

 

 バスツアーは県からの委託で2016年にスタートし、20年と21年のオンライン開催を含め今年で7回目。福祉人材の確保が喫緊の課題である中山間地域の介護、障害福祉施設をバスで巡り、施設の魅力などを感じてもらい、就労に結びつける狙いだ。

 

 対象エリアを増やすなどツアーの規模は年々拡大しており、今年は7月下旬から8月下旬にかけ、中山間地域を6エリアに分けて実施。エリアごとに日程が異なるため、それぞれで参加者を募った結果、6日間で延べ35人が参加。1エリア4~6施設をバスで巡った。

 

 見学を受け入れた26施設(特別養護老人ホーム、デイサービスセンター、障害者支援施設など)の担当者はコロナ禍を踏まえ、玄関前や会議室で施設の理念・取り組み、働き方などを参加者に説明。中山間地域ということもあり、利用者からは寮の有無など住居支援に関する質問が目立ったという。

 

 県社協は今後、参加者に求人情報誌を送付。就労希望者には見学や面接を設定して支援する。

 

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