デフリンピック2025年東京開催が決定 聴覚障害者の国際スポーツ大会

2022年0922 福祉新聞編集部

 国際ろう者スポーツ委員会は9月10日、オーストリアのウィーンで総会を開き、聴覚障害者の国際総合スポーツ大会「デフリンピック」の2025年夏季大会開催地を東京に決めた。日本での開催は初めて。

 

 招致活動をしてきた全日本ろうあ連盟(東京)の石野富志三郎理事長は同日、「東京が開催地に選ばれたことを心から誇りに思う。障害のある人とない人とのコミュニケーションや情報バリアフリー、情報アクセシビリティを推進する機会にしたい」とするコメントを発表した。

 

 同連盟によると、大会は都内の会場を中心として11月15~26日に実施する。陸上や水泳など21競技を予定し、70~80の国と地域から5000~6000人の選手団の参加を見込んでいる。開会式と閉会式は、東京都世田谷区の「駒沢オリンピック公園総合運動場」で行う。

 

 身体、視覚、知的障害の選手が出場するパラリンピックには聴覚障害の枠がなく、ろう者にとっては原則4年に1度のデフリンピックが最大の舞台となり、「ろう者の五輪」とも呼ばれる。

 

 デフリンピックは1924年にフランスで第1回夏季大会が開かれた。60年に第1回夏季大会が開かれたパラリンピックよりも歴史は古いが、世界的に認知度は低い。

 

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