アパレルブランド「LA LIGNE ROPÉ」社会的養護でトークショー開催

2022年1102 福祉新聞編集部
登壇したいちごの横井さん(左)と岩田さん

 アパレルブランド「ラリーニュロペ」は10月20日、社会的養護に関するトークショーを開いた。東急プラザ渋谷(東京都渋谷区)の店舗内で、社会福祉法人東京育成園の職員が里親支援の現状などを語った。

 

 イベントには同法人の岩田祐一郎さんと、「いちご言祝ぎの杜」の横井菜穂子さんが登壇した。

 

 1899年に創設の東京育成園は、児童養護施設などを運営。世田谷区からの委託で里親を支援するフォスタリング事業も行っている。岩田さんは児童養護施設の家庭的な支援などについて説明。「里親を増やすには里親や子どもが暮らしやすい地域づくりが必要」と語った。

 

 一方、ファッション関係者による「いちご」は児童養護施設の子どもに着物で七五三を祝う活動をしている。横井さんは「施設や行政でなくてもできることがある」と呼び掛けた。

 

 ラリーニュロペは、着物の直線裁ちを生かして環境に配慮したデザインのドレスなどを提案しているブランド。社会貢献として売り上げの1%を「いちご」に寄付していることからイベントが実現した。

 

 ラリーニュロペを運営するジュンの久保まゆみさんは「売り上げの一部を寄付することは、お客さまへの説明責任があるということ。今後もファッションができる役割について考えたい」と話した。

 

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