刑務所に福祉専門官 再犯防止へ常勤のソーシャルワーカー

2014年0526 福祉新聞編集部
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府中刑務所

 法務省は刑務所から出所する高齢者や障害者の社会復帰支援に関連し、今年度から常勤の社会福祉士などの配置を始めた。これまでの非常勤ソーシャルワーカーに加え、「福祉専門官」という職種を設けた。高齢受刑者らの多い12庁に3年の任期で1人ずつ配置し、困難ケースを担当してもらう。出所後の再犯を防ぐことが狙い。専門官の設置は1997年以来のことで、法務省矯正局成人矯正課は「画期的だ」としている。

 

 受刑者の社会復帰を支えるソーシャルワーカーの配置は2004年度から一部の刑務所で始まり、09年度から全刑務所に拡大した。しかし、単年度契約の非常勤で勤務日は週3日程度だった。

 

 一方、福祉専門官は常勤で週5日勤務。5年以上の相談援助経験のある社会福祉士か精神保健福祉士が採用の条件だ。刑務所には外国人受刑者の通訳を担う「国際専門官」など特殊な技能を持つ専門官が4種類ある。福祉専門官は5番目の専門官となった。

 

 配置先は札幌、宮城、府中、名古屋、大阪、広島、高松、福岡の各刑務所と八王子、岡崎、大阪、北九州の各医療刑務所。高齢受刑者や精神疾患、身体疾患を持つ受刑者が多いことがその特徴だ。

 

 本紙が5月20日までにこの12庁に確認したところ、福祉専門官は10庁で着任済み。そのうち7庁の福祉専門官は、社会福祉士と精神保健福祉士の両方の資格を持っている。

 

 

➡次ページ 「福祉専門官」設置の背景は

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