スプリンクラー、GHに義務
消防庁が報告書案

2013年0708 福祉新聞編集部
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 消防庁は6月27日、認知症高齢者グループホーム等火災対策検討部会(部会長=室﨑益輝・ひょうご震災記念21世紀研究機構副理事長)で、認知症高齢者グループホーム(GH)にスプリンクラー(SP)の設置を原則義務付けることなどを盛り込んだ報告書案を示した。

 
 報告書案は、夜間にGHで火災が起きた場合、少数の職員で最大9人の利用者を避難させることは非常に難しいと指摘。その上で、防火管理や応援態勢などのソフト面と、建築構造や消火設備などのハード面を総合的に対応することが必要だとした。

 

 ハード面に関しては、原則としてすべてのGHにSPの設置を義務付けることを提案。例外として、火災の際に利用者が居室から屋外に簡単に避難できる構造の施設や、準耐火構造の壁や床が使用されている施設などを挙げた。

 

 また、ソフト面については、職員への効果的な消防訓練の実施や、行政指導の強化などを盛り込んだ。さらに、今後の課題として、有料老人ホームなどほかの高齢者施設でも同様の対策が必要になるとの方向性を示した。

 

 同庁によると、全国のGH1万659カ所のうち、2082カ所が設置基準を下回っている。このうち、538カ所がSPを設置していないという。同庁は、7月中に報告書をまとめる方針だ。

 
 部会は、2013年2月に長崎市のGHで起きた火災を受けて、設置されたもの。現行基準では、延べ床面積が275平方㍍以上のGHに対し、SPの設置を義務付けている。事故が起きたGHでは基準を下回っており、5人の利用者が死亡した。

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