SSWを常勤配置に 社会福祉士会などが要望
2014年10月06日 福祉新聞編集部
日本社会福祉士会(鎌倉克英会長)と日本精神保健福祉士協会(柏木一惠会長)は9月24日、スクールソーシャルワーカー(SSW)を学校などに常勤職員として配置するよう求める要望書を下村博文・文部科学大臣、有村治子・内閣府特命担当大臣に手渡した。配置するSSWの要件を原則として社会福祉士か精神保健福祉士にすることも求めた。今年8月に閣議決定された「子供の貧困対策大綱」がSSWの配置を進めるとしたことを踏まえた。
文科省によると、SSWは2013年度、1008人が学校や教育委員会などに配置されている。そのうち社会福祉士は440人、精神保健福祉士は249人(重複あり)。
政府は15年度からの5年間で約1万人に増やす方針だが、ソーシャルワークの専門家ではない人が非常勤職員として配置される懸念があった。
なお、日本社会福祉士養成校協会と日本精神保健福祉士養成校協会は、SSWに関連する科目群を設けるなどの要件を満たした大学・専門学校を認定する事業を09年度に開始。今年9月30日現在、33校を認定している。
認定された課程を終えて社会福祉士か精神保健福祉士を取得し、修了証を発行された人は計214人に上る。