障害児の母が地域と連携 悩める親たちの窓口に

2014年1020 福祉新聞編集部
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甲府市障害者センターで行われた会合の様子

 「発達に不安がある」「わが子の障害を受け入れられない」など、親の不安に寄り添っていこうと、山梨県内の視覚障害、発達障害、ダウン症など8団体からなる県障害児者家族会ネットワークのメンバーが、「おやラボ」というプロジェクトを2013年3月にスタートさせた。

 

 「誰かに相談したいと思っても、専門家に相談に行くのは当事者や親にとってハードルが高い」と、おやラボ代表で視覚障がい児サポートらんどまーくの甲斐江美さんは話す。障害を受け入れられなかったり、障害があるかどうか分からない段階では、周りに相談できず孤立してしまう親が多いという。

 

 「自宅の近くに専門機関があってもその名前に〝障害〟という言葉が入っていると相談に行きづらい。相談に行ける気軽な場所ではないんです」と芝草の会の小松恵さんが続ける。

 

 おやラボは、同じ経験をしてきた親として気軽に相談できる窓口になり、専門家へのつなぎ役となる。行政や学校、地域の専門機関などと連携し、子どもを取り巻く環境をより良いものに整えるサポートをする。

 

 プロジェクト発足からこれまでに、東日本大震災のドキュメンタリー映画「生命のことづけ~死亡率2倍 障害のある人たちの3・11」の上映や子育て情報誌の発行、ピアサポーター研修などを行ってきている。

 

 筋疾患児親の会ゆめみらいの田崎輝美さんは「障害児者が幸せに暮らせる地域は、誰もが幸せに暮らせる地域になるだろうというのが根底にあります。また、障害を持つ子を育ててきたことで、子どもと深くかかわり見えてきたことがある。それは障害の有無にかかわらずすべてのお母さんに伝えられることなのかなと思います」と話す。

 

 障害種別の違う団体それぞれから上がってくる問題や話題は共通することが多いという。「ダウン症の子だから、視覚障害の子だから、というのではなく、問題は社会的な障壁だったりします。そのため、一緒に考えていけるところは大きい」と甲斐さん。

 

 11月からは悩みを抱えた親の相談の場として、毎月第2月曜日午前10時から正午まで県立図書館でメンターカフェを開く。第1回は11月10日。

 

 プロジェクトを始めて約1年半。悩める親の心のよりどころとしてその役割は大きい。

 

 問い合わせはフェイスブック(https://www.facebook.com/yamanashi.kazokukai)か、メールinfoycfa@gmail.comで。

 

 

 

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