社福とNPOがタッグ 行き場のない人の「住」と「生活」支える

2014年1208 福祉新聞編集部
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4階建てのビルを改装した「高松希」

 社会福祉法人とNPO法人が行き場のない人の「住まい」と「生活」の支援でタッグを組んでいる。支援対象は病院からの退院先が見つからない人や路上生活していた人たちだ。政府の医療・介護改革により今後、病院や施設の増大が見込めない中、「支援の付いた住まい」が模索されている。その現状を追った。

 

いずみ保育園 & 野宿者支援の会〔香川県〕

 

 小さな社会福祉法人でもできることがあると証明したい――。社会福祉法人いずみ保育園(忽那ゆみ代理事長、香川県高松市)は、生活困窮者を支えるため、今年6月に「生活支援センター高松希」を開設した。

 

 センターは県内初の無料低額宿泊所だ。何でも相談できて泊まることもできる。周囲のアパートから食事に来ることもOKだ。

 

 センターで働くのは、谷本博道さんらNPO法人香川野宿者支援の会のスタッフだ。路上生活者に声をかけ、アパート暮らしにつなげてきた。その姿が忽那さんの目にとまり、この分野のノウハウのないいずみ保育園の法人職員となった。

 

 谷本さんは言う。「対象者が多くなると、こちらがアパートに出向いて生活を支えるには限度がある。気軽に立ち寄ってもらえる場、困ったらすぐに泊まれる場が必要だった」。

 

 現在、泊まれる居室は5部屋ある。住まいのない人がいたら、本人が望めばすぐに受け入れる。泊まりを“卒業”し、支える側にまわった人もいる。

 

 公金は一切入らないため、運営は厳しい。生活保護の受給後、本人に家賃(1泊1300円)と主食費(1日100円)などをさかのぼって払ってもらう。人件費などはいずみ保育園の持ち出しが続く。

 

 6月から11月13日までの入居者は44人。保護観察中の人や家族の暴力から逃れて来た女性もいる。入居期間は平均で1週間。「自分の存在を肯定し、次のステップに進むための場」(忽那さん)として歩み始めた。

 

 

➡社福とNPOがタッグを組んだ生活支援

 

 

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