市役所に障害者が働く「森のキッチン」 政令都市で初、授乳室も完備

2015年0326 福祉新聞編集部
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1日約350食が売れる食堂
1日約350食が売れる食堂

 食堂を障害者の就労の場にした上で、まちの魅力を発信する拠点にしようという「森のキッチン」が2月2日、堺市役所の地下にオープンした。同市によると、庁舎の食堂で障害者が働くのは政令都市では初めて。市内で授産施設などを持つ社会福祉法人コスモスが運営している。

 

 食堂で働く障害者は7人。そのうち2人は新規に採用された人で最低賃金が支払われる。5人はコスモスの他事業所から“異動”した就労継続支援B型の利用者で、時給は300円。障害の種類は知的障害、聴覚障害、視覚障害、高次脳機能障害とさまざまで、コスモスの職員7人が厨房で共に働く。

 

 メニューはうどんや丼物、日替わり定食などで1日約350食売れる。市内の農業団体などと連携して地産地消をPRし、授産施設で生産した製品も展示・販売する。

 

 店長の増田靖さんが最もこだわったのは授乳室もある子連れ向けの座敷だ。木と木が集まる「森」にイメージを重ね、人と人が集まるスペースでもありたい。そんな願いを込めて「森のキッチン」と名付けた。

 

 増田さんは「地域の人にも知られていない地元の野菜などがたくさんあります。食堂としての役割を果たすことは当然ですが、まちの魅力を発掘して発信していくことも大切な役割です」と話す。

 

 6年ほど前から温めてきたコンセプトは食堂という形で実現したが、コンサート、講演会の会場など「森のキッチン」の可能性は無限に広がりそうだ。

 

地下なのに日当たりの良い子連れ向けのスペース

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