児童養護施設出身者と企業をマッチング NPO法人フェアスタートがサイト開設

2015年0610 福祉新聞編集部
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永岡代表理事

 NPO法人フェアスタートサポート(永岡鉄平代表理事、横浜市)は5月31日、社会的養護で育った若者と企業を結ぶウェブサイト「18スタート」(http://18start.jp/)を開設したと発表した。

 

 求人企業の様子や、社員の写真を盛り込むなど各社の雰囲気を紹介。施設職員や高校の教員も含め、誰でも閲覧でき、マッチングに役立ててもらうのが狙いだという。

 

 そもそも高校生の就職活動には独特な慣例がある。活動期間は6カ月。基本的に内定は断れず、成績順に各校1人1社ずつ入社試験を受けるケースが多いという。

 

 児童養護施設にいる高校生の場合、家庭環境に問題があれば寮付きを優先し、業種や職種も偏る。「求人票にある給与だけを見て決めるケースが少なくなく、ミスマッチが起こりやすい」と永岡代表理事は話す。

 

 これまで同法人が行ってきたのは、人材育成に熱心な中小企業と児童養護施設出身者を顔の見える関係にする支援だ。就職支援のほか、キャリア教育、インターンシップの提供、アフターケアも行う。

 

 同法人が設立された2011年以降、就職を支援した若者は46人。定着率は8割と高い。求人企業は関東を中心に50社に上る。

 

 同法人はウェブサイトを通じ、さらに求人企業の雰囲気を伝えられるよう目指す。

 

 ユーザーは無料で閲覧できる一方、企業からは掲載料を取る。また、経済団体への加入など独自の掲載条件があるという。

 

 永岡代表理事は「社会的養護で育った若者は、アルバイトなどを通して社会性を身に付けており、生きるためには働くことが当たり前だという価値観もある」と語る。

 

 企業からの期待も大きく、建物の修繕工事を手掛ける㈱ヨコソーの馬上千夏子・取締役は「求人倍率が上昇傾向で、求人をハローワークに出しても、どうしても埋もれてしまう。技術を継承する仕事なので、良い人材を見つけて育てていきたい」と話している。

 

サイトのトップ画面

サイトのトップ画面

 

 

 

 

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