園芸療法を施設でも

2015年0703 大坪 勢津子・日本園芸療法学会認定登録園芸療法士
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大坪勢津子・IWAD環境福祉専門学校教員、日本園芸療法学会認定登録園芸療法士

 園芸療法とは、植物または植物に関連するさまざまな活動を通して、精神・身体の状態を改善し、向上を促し、かつ鍛える療法です。

 

 このように堅苦しく言わずとも皆さんはすでに何らかの形で、いつでもどこでも広い意味での園芸療法を体験されています。散歩に出掛けて、風と光のある中で、風が草木を揺らす音(聴覚)、草木の香り(臭覚)、太陽の光で輝く植物の色や形(視覚)、思わず触れる花や葉(触覚)、またプランター・畑などで種から育てて収穫し味わう(味覚)など五感の刺激を受けているのです。

 

 ここでは高齢者の現場での具体的な園芸療法を紹介します。活動内容は対象者の状態やニーズ、目標によって異なりますが、季節感・行事を基本に計画を立て、プランターや花壇に一年草、宿根草の季節の花・野菜などを植え、一緒に育て利用します。

 

 

150629談話室こいのぼり

 

 春にはパンジー・ビオラなどの小花を器の中にサランラップを巻いた花止めを使いアレンジしたり、押し花を作って夏のうちわや暑中見舞いはがきに利用したりします。宿根草のダイアンサスを植えておけば、手軽に毎年「母の日のアレンジ」ができます。

 

 アサガオは種から一緒に育て、種取り後ツルでクリスマスリースの土台になります。香りで血圧が低下し、精神を安定させる作用のあるラベンダーなどのハーブは摘み取って手浴・足浴やアレンジ、ハーブ石鹸に利用できます。

 

 私自身、こうした取り組みを大学病院や高齢者施設などで実践しています。ぜひ皆様も高齢者の生きがいづくりや身体状態の維持、生活の質の向上などに園芸療法を活用してください。

 

 

精神や身体の状態を改善してくれる園芸療法

精神や身体の状態を改善してくれる園芸療法

 

(大坪勢津子・IWAD環境福祉専門学校教員、日本園芸療法学会認定登録園芸士)

 

 

 

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