<第6回>感染が広がりやすいプール熱 かかったらどうすればよい?

2015年0709 福祉新聞編集部
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 園児たちは7月のプール開きを楽しみにしていますが、園では感染症に気を配らなければなりません。特に感染が広がりやすいプール熱について、症状や発症に気付いた時の対処方法をさらに詳しく教えてください。

 

 

 プール熱は、正式には「咽頭結膜熱」と言い、プールを介して感染することが多い病気です。ウイルス性結膜炎の一つで、飛沫感染や接触感染によって広がるアデノウイルス3型が代表的です。通常夏に流行し、プールなどの水遊びの際にアデノウイルスで汚染された水から眼の結膜に感染することが多いです。二次感染は2~14日間くらいの潜伏期間をおいて接触した順に規則正しく発症します。

 

 特別な治療法はないので症状に対する処置をします。突然の喉の痛み、全身の疼痛、倦怠感、発熱と共に、目やにが増える、まぶしさを感じる、結膜が赤くなるなどの眼に関する症状が1週間ほど続きます。眼の症状は片側から始まり、2~3日後には反対側に及びます。発熱は38~40℃の状態が3~7日間続き、首、耳、顎の下のリンパ節が腫れて痛みを感じることがあります。中には嘔吐や下痢といった胃腸の症状を伴う子もいます。

 

 診断は発熱、喉の痛み、結膜炎の三つからなる特徴的な症状とアデノウイルス診断キットで行いますが、風邪のような症状に眼の異変を伴う場合にもプール熱を疑います。

 

 感染力が強いのは発症して数日ですが、喉からは2週間、糞便からは数週間ウイルスが排せつされています。したがって、急性期を過ぎていても回復後2週間ほどはプール遊びを控えることが望ましいと思われます。

 

 予防として、汚れた手で眼に触れないこと、タオルを共有しないこと、手洗い、おしりを清潔にしておくことを心掛けます。また、職員を介して感染が広がらないようにおむつ交換の後は手洗いを徹底しましょう。

 

 登園を再開する目安は主な症状が消えて2日経過したころで、医師の診断を要することもあります。

 

【田中哲郎・医学博士】

 

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