【機器導入物語⑤】全職員の合意こそ近道

2014年0331 福祉新聞編集部
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加島所長による研修の様子

 「すごい楽」「揺れが少なく不安感がない」「移乗ケアが楽しい」。

 

 リフトを使った安全・安楽な移乗ケアを徹底することを決めた特別養護老人ホーム「ひのでホーム」で、11月1日から全職員(パートなど含む)対象のリフト移乗研修会(全4回)が始まった。講師の加島守・高齢者生活福祉研究所長からベッドの昇降機能を最大限に活用して利用者を移乗させる最新のリフト操作法を習った職員から、驚きの声が上がった。

 

 9月6日に齋藤郁子施設長がリフト活用を宣言した後、推進委員会「ノーリフターズ」のメンバーが最も頭を悩ませたのが、職員の合意形成だった。「上から言われたからやるだけではなく、心からやろうと全職員が思うことが、抱え上げない介護への近道だ」と考えたからだ。

 

 そのために企画したのが、全職員対象の講義と実技による研修会だった。

 

 ひのでホームでは2005年度にリフトを居室に5台、浴室に2台導入したのを契機に、日本福祉用具・生活支援用具協会のリフトインストラクター講習会に職員を毎年参加させてきた。

 

 法人全体で19人が修了し、ノーリフターズの中心メンバーになっている。「リフトを使うには助走期間が大切。リフトを入れても職員が使えなければうまくいかない。職員を育ててきたから確信をもって宣言できた」と齋藤施設長は語る。

 

 「少しずつ腰が痛くなっていたので、痛みに悩まない日が来るのかと希望が持てた」「正直、抵抗があったが、抱え上げる介護のデメリットに気づき、リフトにプラスの考えが持てた」。研修の効果は着実に職員に浸透しているようだ。

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