しもやけでかゆみが出た時の対応は?

2016年0204 福祉新聞編集部
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保育ほけん室

 

しもやけ

 

 毎年寒くなる季節に、誰よりも早くしもやけになる子どもがいます。症状が出てから通院し、投薬によって治まるという状況なので、予防法や、かゆみが出た時の対処法を教えてください。ひどくかゆがるので何とかできればと思っています。

 

 

 しもやけとは、手足の指、耳、鼻などの局所に血液がたまり、腫れ、かゆみ、うっ血を起こした状態です。

 

 症状が起きる仕組みは、寒さを強く感じる寒冷刺激により、身体の末梢にある動脈と静脈が収縮します。この状態から急に温まると、動脈の収縮は比較的容易に解消しますが、静脈は回復するのが遅いので、血液が局所的に流れにくくなり、血行障害を起こします。このため、腫れなどの症状と共に赤紫のまだら模様に変色する紫紅色斑がみられます。

 

 しもやけは予防が重要で、適切に対応すれば症状が進むのを防げるでしょう。予防の第一歩は寒冷刺激、濡れたままの状態、圧迫を避けることです。また、手袋、耳あて、帽子、マスクなどを身に付けて、寒さや刺激から身体を守りましょう。雪などで手袋や靴下が濡れた場合は、早めに取り替えて手足を冷やさないように気を付けます。冷えきってしまった際には、ストーブなどで急激に温めることはせず、冷えた部位をマッサージしてからゆっくりと温めてください。

 

 症状が進むと、むくみ、水膨れ、ただれ、潰瘍がみられ、さらには痛みも伴う場合もあります。これらは入浴して急激に温まると、ますます悪化します。症状が長く続き、皮膚の状態の悪化や痛みが激しい場合は皮膚科を受診し、外用薬、内服薬で改善を目指しましょう。

 

 しもやけは冬に多く、少し前まではよくみられました。最近では暖房設備の普及、防寒具の改良、栄養状態の改善などで以前に比べて少なくなっています。しかし、かゆみや痛みは子どもには耐えがたいものですので、大人は症状の仕組みを理解し、寒い季節には予防のための心掛けをしましょう。

 

【田中哲郎・医学博士】

 

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