熱意ある学生集まる就職フェア 福祉のイメージアップを狙う2人の仕掛け人(PR)

2018年1016 福祉新聞編集部
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共同代表の河内氏(左)と大原氏

 一般社団法人 FACE to FUKUSHI(フェイストゥーフクシ)は2019年3、4、5月に東京・大阪で、福祉就職フェアを開催する。現在、出展法人を募集中で、全国各地の社会福祉法人から出展の応募が相次いでいるという。共同代表を務める社会福祉法人ゆうゆう(北海道)の大原裕介理事長と、NPO法人み・らいず(大阪)の河内崇典代表理事に話を聞いた。

 

(就職フェアの詳細はコチラ

 

18年春の就職フェアの様子

 

――FACE to FUKUSHIが手がけた就職フェアは参加法人の評判が良く、法人の満足度も高いと聞きます。なぜでしょうか。

 

河内  15年から東京で始めたのですが、これまで延べ150法人・2000人の学生に参加いただきました。規模も段々大きくなり、18年春のフェアでは東京と大阪で約100法人が参加し、来場者は851人です。

 

 毎回、出展法人を対象にした満足度アンケートを行っているのですが、90点以上の好評価をいただいています。

 

大原  意識が高い学生が多いのも我々の就職フェアの特長です。「他のフェアでは出会えなかった熱意のある学生と出会えた」という声も多くいただいています。

 

 その理由として、就活解禁後すぐの3月に開催していることも大きいようです。 夏以降に採用活動を始める社会福祉法人もまだまだ多いのですが、熱意のある学生は既に内定をもらっていると思います。  

 

 都会か地方かは関係ありません。私の法人は北海道当別町で障害者事業所を運営していますが、毎年このフェアを通じて、東京の学生が就職してくれています。

 

――地域によっては、福祉就職フェアを開いても全く学生が来ないという話も聞きます。どうして学生がそんなに集まるのですか。

 

18年春の就職フェアの様子。ブースにはたくさんの学生が集まっている

 

大原  人材不足と言われますが、他の産業でも同じです。日本の景気が回復して採用をどんどん増やしている他業界と競わなければなりません。

 

 福祉業界は人材が集まらないのではなく、集めていないだけとも感じます。そのため、もっと福祉業界全体が一緒にイメージアップのために頑張る戦略が必要なんです。

 

 以前はフェアの評判を聞いたという地方の福祉人材センターが視察にきたこともあります。

 

河内  沖縄県福祉人材センターですね。3年前に沖縄で開いた就職フェアには30法人が参加したのに、ぜんぜん人が集まらなかったらしいんです。

 

 これではいけないと危機感を感じた担当者が視察に来られたので、実際のフェアを見てもらい、いろいろとノウハウもお話ししました。その結果、来場者が劇的に増えたということです。

 

 とはいえ、私たちも何か特別なことをしているわけではありません。 福祉系大学でゲストスピーカーをしたり、大学と協働して学生向けのイベントを企画したり。きめ細かく養成校へアプローチすることが大事だと思っています。

 

 そうやって大学での4年間をかけて学生の福祉に対する興味を高めることが、熱意のある学生に来てもらう一番の近道だと思います。一朝一夕に学生は集められません。

 

――会場の雰囲気も、よくある就職フェアとは違いますよね。ブースごとの仕切りはないし、ステージでは常にイベントが行われるなど、飽きさせない仕掛けが満載です。

 

18年春の就職フェアの様子。じっくり学生と話し合い、法人の理念などを伝えられるのが魅力

 

河内  いかにたくさんの学生と社会福祉法人の出会いをつくるかが私たちの就職フェアの大きな特長です。学生に楽しんでもらいながら、いろんなブースを回ってもらう仕掛けをつくっています。   

 

 従来の就職フェアでは、自分が興味のあるブースにしか行かない学生も多く、2、3ブースを回ったら帰ってしまう。これってすごくもったいない。

 

 ブースごとの仕切りをなくしたのも、居心地のよい空間をつくるためです。フラフラ会場を歩いて、なんとなくいすに座る。それで職員の話を聞いてみたら意外と面白そうな法人だった。

 

 こんな出会いをたくさんつくるのが理想です。

 

大原  学生とじっくり話ができることを大切にしているので、あえて少人数制にしています。

 

 そのため、我々の就職フェアでは若手職員を必ず連れて来るよう法人にお願いしているんです。

 

 学生と年齢の離れた施設長がブースにいても、学生は緊張してあまり話を聞けません。2、3年目の若手職員に実際の働き方を聞けるからこそ、自分が働く姿をリアルに想像できるのです。

 

 もちろん、そのためには、経営者は今働いている職員が満足いく働き方を提供しなければなりません。

 

――働きやすいからこそ人が集まるという好循環ですね。実際に出展法人の評価はどうですか。

 

河内  1回目から参加してくれている社会福祉法人南山城学園(京都)の担当者は「通常の就職フェアよりも学生が優秀」と感想を寄せてくれました。

 

 同法人の磯彰格理事長は社会福祉法人経営者協議会の会長も務めています。やはり良い実践をしている法人こそ、採用への意欲が高いと感じますね。

 

大原  ほかには、「恋する豚研究所」で有名な社会福祉法人福祉楽団(千葉)や、触法障害者支援で先駆的な取り組みをしている社会福祉法人南高愛隣会(長崎)も連続で参加しています。

 

河内  一昨年は熊本県から社会福祉法人八代愛育会が出展してくれました。

 

 会場の熱気には非常に驚いたようで、「こんな熱気のある就職フェアを熊本でもやりたい」と動き始めました。実際に、熊本県内の障害者施設に呼び掛けて、昨年と今年の11月に熊本で独自に就職フェアを開催し、100人以上の学生の来場があったようです。

 

 また、ほかの地域でも社会福祉法人が連携して学生にアプローチをする取り組みが広がるなど、徐々に意識が変わりつつあるな、という印象を持っています。

 

地方の社会福祉法人の出展も少なくない

 

――もともと、お2人が協働した経緯は何だったのでしょうか。

 

河内  約10年前にとある研修会で出会ったのが最初です。最初はあまり交流することもなく、お互いがお互いを警戒していたのを覚えています。

 

大原  それがいつの間にか意気投合してしまって。若手職員の離職防止や人材育成のためにはどうすればいいか一緒に考えて、若手でもっとこの業界を盛り上げていこうと、若手の福祉従事者のネットワークづくりを始めたんです。

 

河内  全国を行脚してつながりづくりを目的にしたフォーラムを開催したり、若手職員が別法人で一定期間働く「出稽古事業」をやったりしました。

 

 そのうち、福祉人材不足が社会問題になり、「この課題にはしっかりと取り組まないといけない」と、就職フェアを開催する決断をしました。

 

 

河内氏(左)は大阪でNPO法人を、大原氏は北海道で社会福祉法人を経営している

 

――最後に、人材不足に悩む法人へメッセージをお願いします。

 

大原  出展しているのは、本当に採用意欲が高い法人ばかりです。ぜひ採用に悩んでいる法人に参加していただき、他の法人の取り組みを勉強したり、情報交換したりして、良い刺激を受けてほしいと思っています。

 

河内  今後は、採用や育成、定着に一緒に取り組むネットワークをつくりたいと考えています。この就職フェアで、まずは採用活動を一緒に取り組みつつ、これから福祉を志す若者への啓発活動や職員育成もできればと。

 

 そうやって、皆で福祉の職場のイメージアップや、働きやすい環境づくりに取り組んでいきたいと思っています。

 

 

■出展法人募集■

 現在、就職フェアに参加する社会福祉法人とNPO法人を募集中です。詳しくはホームページ (https://f2f.or.jp/top )または電話(06-4799-0108 )で。第1次締め切りは10月31日。

 

 

一般社団法人FACE to FUKUSHI

TEL:06-4799-0108

MAIL:fair-apply@f2f.or.jp

WEB:https://f2f.or.jp

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