施設の子応援、農福連携アピールも 「アースデイ」にタイガーマスクら出展
2018年05月10日 福祉新聞編集部
地球のことを考えて行動する日「アースデイ」(4月22日)の東京でのイベントが21・22日、渋谷区の代々木公園で開かれた。地球環境に関連する100団体以上が出展し、約12万人の来場者でにぎわう中、出展した福祉関係者は、福祉の枠を超えて取り組みを広めたいと積極的にアピールした。
児童養護施設で暮らす子どもを応援するNPO法人タイガーマスク基金は、使っていないテレホンカードの寄付を呼び掛けた。携帯電話を持つ余裕のない子どもが、学校や施設などと公衆電話で連絡をとる際に利用する。
これまで約6万枚のテレホンカードを500カ所以上の施設に届けた。事務局の工藤ルリ子さんは「『誰も置き去りにしない』というイベントの理念に賛同した。施設の子どもの現状を知ってもらうきっかけになれば」と話す。
10年ほど前から出展しているのは、社会福祉法人いたるセンター(東京都杉並区)。職員の饗庭和博さんは「福祉は関係なく平等に見られることを意識している」と言う。
店頭では障害者が作った無添加のオリーブ石けん、グリーンカレーの缶詰めなどを販売。さらに利用者の奥津隆弘さん、出雲善彦さんが来場者に声を掛け、ハーブなど約400株の苗をほぼ完売した。2人に声を掛けてくれるリピーターもいるという。
別のエリアでは、全国農福連携推進協議会がタマネギやキャベツなどの無農薬野菜、米、卵を販売したり、障害者らが農業に従事し地域も元気になる「農福連携」の取り組みをアピールしたりした。またトークイベントも行われ、登壇した濱田健司会長は「環境と農業・福祉がお互いをもっと知りあって、新しい化学反応が起きれば」と期待を寄せた。
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