「見る方法を選びたい」 弱視の人がぶつかる問題とは

2019年0220 福祉新聞編集部
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拡大読書器や拡大ルーペを取りそろえた日盲連の用具販売所

 日本盲人会連合(日盲連、竹下義樹会長)はこのほど、組織内で3年にわたり議論した「弱視に関する懇談会」の報告書をまとめた。見えにくさは人それぞれ異なるため、その人にとって見やすい方法を選べる仕組みを、あらゆる生活場面で用意するよう求めた。

 

 使う人の都合で「音声を出す・出さない」を選べる一部のスマートフォンの例を挙げ、見えにくさを補う仕組みをどんなものにも内蔵してほしいとした。

 

 日盲連が弱視の問題を集中して議論するのは初めて。竹下会長は報告書の巻頭で「弱視は全盲と異なり個人差が大きく、時には全盲を理解することよりも困難だと分かった」としている。

 

 今後の検討課題としては、「弱視の子どもを早期に見つけ、適切な支援につなげる仕組みづくり」を挙げた。日盲連内に弱視に関する常設の委員会を設けて議論する方針だ。

 

 報告書は弱視者の困り事を「移動」「仕事」「買い物・契約」といった生活場面ごとにまとめ、その解決例も添えた。例えば、信号機の見にくさは身の危険に直結するだけに、低い位置に設置された補助信号機を写真付きで紹介した。

 

目を近づけて見ることのできる補助信号機(写真提供=日盲連)

 

 日盲連は、弱視であることを本人が気づくのに長い時間がかかったり、気づいても隠したりする例が少なくないと判断。「『私は弱視です』と言える環境になることが一番のお願いだ」としている。

 

 弱視とは視力の低下だけでなく、明るさや色、視野の狭さなどによる見えにくさのこと。明確な定義はないが、視覚障害者として身体障害者手帳を持つ約31万人のうち、2~6級の19万3000人(6割超)が弱視だとされている。     

 

 

 

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