売り上げの4割がOEM 70社と取り引きする作業所(名古屋)

2019年0307 福祉新聞編集部
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クッキーは大量生産できる

 名古屋市の社会福祉法人あさひ会(横井寮吉理事長)の障害者支援施設「守山作業所」は、企業などからのOEM(相手先ブランドの受託製造)に力を入れている。現在、木工や菓子の製造で約70社・団体と取り引きがあり、年間売り上げ約3500万円の4割をOEMが占めている。

 

 1979年に開所した同作業所は、バブル崩壊を機に、自主生産型に移行した。現在、生活介護45人、就労支援B型事業15人が木工の玩具・人形作り、クッキーやぽんせんべいなどの焼き菓子作りに従事している。

 

 OEMは「福祉施設の職員だけでは販路拡大に限界がある」と考えた西岡俊雄施設長が、ギフトショーに3年連続出展したり、保育所などを回ったりして開拓していった。

 

 木工は、「ゲゲゲの鬼太郎」や「ちびまる子ちゃん」の版権を持つデザイン会社からのOEM。

 

 妖怪キャラクターの逆さ独楽、箸置き、はがきなどを製造し、鳥取県境港市の博物館などで販売するまでに発展した。

 

 

多彩な焼き菓子

 

 クッキーは市内40カ所以上の保育所から卒業式や運動会の記念品の注文が来たり、名古屋城の土産のクッキー製造を依頼されたりするまでになった。

 

 OEMに対応できるのは、細かな顧客の要望にきっちり応えられる高い技術と生産性を同作業所が持っているからだ。

 

 木工は、糸ノコや研磨機のほかに、レーザー切断機やプリンターなども整備。約5センチの人形の着物の胸部分に家紋を入れられるほどの技術を持つ。

 

 常時6種類製造するクッキーは、注文に応じてアレルギー源の卵や乳製品を使わずに作るなど個別対応を徹底。1枚の焼板に1度に70個分を絞り出す機械も入れ、2週間で10万個分(1日100キロ)を生産できる体制も整えた。

 

 「OEMは、相手先から要求される品質とのせめぎ合い。細かな打ち合わせをし、できることは全て応えている。自分たちで販路を探すのも大切だが、企業と仕事できれば、企業の持つ販路が施設の販路になる。今後はOEMのさらなる掘り起こしをしていきたい」と西岡施設長は話している。

 

 

 

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