介護を楽しく面白く 生かせる実践がずらり「おいおい老い展」

2019年0403 福祉新聞編集部
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カリカリ梅の種を飛ばす競技に熱狂した

 理想の介護や老後を話し合い、プロジェクトをつくって実践した成果を展示する「おいおい老い展」((株)スタジオ・エル主催、厚生労働省補助事業)が3月21~25日、東京都千代田区で開かれた。

 

 プロジェクトづくりには、全国8地区で介護・福祉職員、学生、クリエイターなど470人が参加。最初に理想を描き、それを実現するため逆算して行動する、という手法を採用した。これまでの常識にとらわれない、介護や老後が楽しく面白くなるような内容が並んだ。

 

 「利用者とつくる人事部」は、人生経験豊富な利用者が新人職員の採用面接に加わったり、評価シートを一緒に作ったりする。職員を応援することが利用者の張り合いになり、職員は利用者から人生観を学び成長する。実際に介護事業所で実践し、3人が採用された。プロジェクトメンバーの1人、下川和歩さん(岡山県)は「利用者も職員も人生が豊かになれば」と言う。

 

 「まったく役に立たない介護マニュアル」は、新人職員が知識だけでは対応できない現場でのつらさを面白さに変換して、明るい介護のコツをまとめた。利用者がハンドソープを食べてしまう場合は中身をこっそり食べ物に替えておく、といった例を載せている。

 

 そのほか、▽介護職員が休憩時間に休める空間をつくるツール▽入所者が愛用品を持ち込める床頭台▽子どもが介護の仕事の魅力を知るカードゲーム▽男性高齢者の外出を促す床屋ギャラリーなど計67のプロジェクトが紹介された。

 

各展示はドアを開けて中に入る(介護を知る扉を開く)スタイルでそれぞれに工夫した

 

 展示とは別の会場では25のイベントも開かれた。22日の「くちビルディング選手権」は、誤嚥を防ぐための口腔機能に特化したスポーツ。カリカリ梅の種を口で飛ばして距離を競う競技などで、盛り上がった。

 

 老い展の来場者は「元気を感じた。こんな老後ならいいと思った」(40代女性・社会福祉士)、「介護のことが分かりやすかった」(20代男性・ウェブデザイナー)と話した。

 

 

 

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