「裸ん坊になっちゃった」 津久井やまゆり園、解体完了

2019年0410 福祉新聞編集部
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更地になった施設跡地を歩く尾野剛志さん(左)と和田拓也さん

 2016年7月に知的障害のある入所者19人が刺殺された神奈川県立の障害者支援施設「津久井やまゆり園」(相模原市)の解体工事が終わり、県が3月26日、報道陣や関係者に公開した。

 

  工事は2018年5月に始まった。管理棟や体育館など一部の建物は残して再利用する。解体費用は約3億3000万円。19年度は新施設の設計・建設を進め、21年度の完成を目指す。 

 

 事件で重傷を負った入所者・尾野一矢さん(46)の父・剛志さん(75)と母・チキ子さん(77)はこの日、更地になった園内を歩き、「やまゆり園が裸ん坊になっちゃったね」と漏らした。

 

 一矢さんは現在の建物が完成した1996年に同園に入所。父の剛志さんは家族会長を17年務めたことから、園の行事などで親しんだ園舎がない寂しさを感じたという。

 

 都内に住む脳性まひの和田拓也さん(25)は献花を重ねるうちに尾野さんご夫妻と顔見知りになり、この日も献花に訪れて敷地に入った。「事件を我が身に置き換えると、居ても立ってもいられない」と話した。

 

  県は凄惨な事件現場跡で入所者が暮らすのは困難と判断し、17年10月に再生基本構想を策定。現在、入所者が仮移転している横浜市の「芹が谷園舎」周辺と相模原市内の現在地の2カ所に施設を分散整備する方針だ。

 

 2施設とも県立とし、現在の指定管理者である社会福祉法人かながわ共同会(草光純二理事長)が運営する方向で調整しているという。  

 

 

 

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