〈東京パラリンピック〉 都立高生が陸上競技用「こん棒」を製作 

2019年0927 福祉新聞編集部
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旋盤を使って、こん棒の形に削っていく

 2020年東京パラリンピックに向け、東京都立工芸高校(文京区)定時制課程の生徒たちが、パラ陸上競技の「こん棒投げ」で使用するこん棒を製作している。来年5月のテストイベントを経て、東京パラ本番で使用される。

 

 こん棒投げは握力がなくて細いやりが握れないなど、障害の重い選手が対象で、ボウリングのピンに似た長さ約40センチ、重さ397グラムのこん棒を投げて距離を競う。

 

 過去にパラ競技「ボッチャ」の補助具を製作した実績があり、国内で競技用こん棒を製作するメーカーがないことから、東京五輪組織委員会が同校に依頼し、パラリンピック教育の一環として作ることになった。

 

 製作を担当するのは、同校定時制インテリア科4年の男女15人。課題研究の授業を活用して、7月から製作を開始した。

 

 生徒たちは、円柱や円筒形状などの工作物を加工する機械「旋盤」を使用して、北海道産のブナ材をこん棒の形に削ったり、レーザー加工機で生徒がデザインした校名のロゴをこん棒に焼き付けたりする一連の作業に真剣な表情で取り組んでいる。

 

 製作に当たる女子生徒の1人は「授業で習ったことを生かして、最後まで気を抜かずに取り組みたい。会場に行って、選手がこん棒を投げている姿を見てみたいです」と話した。

 

 来年3月までに20本製作し、組織委へ納品する予定。

 

 

 

 

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