紙芝居で成年後見制度を紹介 フェスで社会福祉士が普及活動(埼玉)

2020年0221 福祉新聞編集部
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紙芝居で成年後見制度の利用を訴える猿渡さん

 埼玉県男女共同参画推進センター(WithYouさいたま)が主催する「第18回WithYouさいたまフェスティバル」が2月7日から9日までの3日間、さいたま市内で開かれた。福祉などの活動をする団体がワークショップを開催。同県社会福祉士会は紙芝居や芝居を活用し、成年後見制度の利用を訴えた。

 

 社会福祉士の猿渡豊子さんが読み上げた紙芝居は、夫を亡くして家に引きこもる一人暮らしの80代女性が主人公。民生委員が女性宅を訪問すると、弁当の空き箱や公共料金の滞納通知、投資の営業資料などが散乱していた。そこで市役所を通じて裁判所が成年後見人をつけ、さまざまな在宅福祉サービスにもつなげた。後見人を活用したことで、自分らしい生活ができるようになるという物語。

 

 話の監修は、埼玉県の弁護士で社会福祉士の村松綾子さん。自身も後見人をする中で、多くの人に制度を分かりやすく知ってもらう必要があると自費で製作したという。

 

 村松さんは「暴力団に何千万円も搾取された障害者など、成年後見制度を活用していれば防げた事案にたくさん出合ってきた。弁護士や社会福祉士などの専門職は、もっと一般向けに制度を分かりやすく広める努力が必要だ」と指摘する。

 

 このほか地域包括支援センターの役割などを紹介する芝居も披露された。その後、会場からは「実際に、どこに相談すればいいのか」「週刊誌には後見人制度の問題点しか紹介されていないので、とても不安」などの声が寄せられた。

 

 終演後、本橋朝子・同県社会福祉士会長は「社会福祉士はさまざまな社会資源との連携が強み。どんなことでも断らずに相談支援ができるのが社会福祉士だということをもっと知ってもらえれば」と話した。

 

 

 

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