集団感染の北総育成園 入所者全員が陰性に(千葉)

2020年0526 福祉新聞編集部
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普段は干支人形などの製品を乗せるワゴンで施設を区分けした

 千葉県は5月15日、新型コロナの集団感染が発生した同県東庄町の「北総育成園」に設置していた支援対策本部を14日で終了したと発表した。13日までに感染した入所者54人中施設にいる50人全員の陰性が確認された。

 

 社会福祉法人さざんか会が船橋市の指定管理者として運営する育成園は、3月28日までに入所者70人中26人、職員64人中31人の感染が判明。31日に県、船橋市、保健所、医療機関、法人からなる対策本部が施設内に設置された。

 

 対策本部は、施設内を3区域((1)感染者等と接触しない緑ゾーン(2)感染者を支援する職員との交差がある黄ゾーン(3)感染者・濃厚接触者が暮らす赤ゾーン)に分けて支援。全体の9割を占める赤ゾーンでは、マスク、アイシールド、防護服を着用し、何かに触れたら必ず手指を洗浄・消毒するなどの感染防止対策が徹底された。

 

 対策本部には、県職員2人、船橋市立医療センターや旭中央病院の医師・看護師6人(日中4人、夜間2人)、船橋市職員7人(看護師2人、事務職員2人、介護職員3人)、さらに法人職員3~4人が入り支援した。

 

 4月21日以降、施設内で新たな感染者は出ず、入院していた利用者6人が戻ってきた。

 

 職員も徐々に復職し、32人が就業中。18日からは食事も施設内で調理・提供できるようになった。安全宣言は2週間の経過観察期間後になる。

 

 記者会見で対策本部長の石川広・県健康福祉部次長は「施設の継続性を考え、2次感染予防に最も注意したが、施設職員と対策本部職員の動線を分けるのが難しかった」と話した。

 

 また、育成園の白樫久子副園長は「まだ、経過観察期間中で、当面は利用者の健康と安全の管理に力を尽くしたい。この間、多大な支援をいただいた対策本部、職員を出勤させてくれた家族、励ましの手紙やマスク、レインコートなど多大な応援をいただいた全国の皆さまに心から感謝申し上げたい」と話している。

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