デイサービス利用者と職員が絵本出版 利用者の生きがいを後押し

2020年0703 福祉新聞編集部
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プロジェクトを立ち上げた吉田さん(後列左)、イラストを描いた山田さん(前列中央)ら   

 名古屋市の社会福祉法人フラワー園(河津恵子理事長)では、運営するデイサービスに通う利用者と職員が協働して絵本「つむぐ つながる共に。」を出版した。自立とは何かを問う内容で、物語は職員が書き、イラストは利用者が描いた。同法人は「介護のイメージをプラスにできれば」と話す。

 

 絵本のイラストを描いたのは、同法人の「デイサービスセンター西日置フラワー園」に通う山田恒子さん(94)。70歳で絵を習い始め、7年前から通うデイサービスでも絵を続けてきたという。

 

 その様子を見た職員は、個展を開催しようと提案。最低40点の作品を制作するよう後押しし、事業所内で実現させたという。同法人ゼネラルマネジャーの吉田貴宏さんは「制作の過程では地域住民との間で新たなつながりも生まれ、山田さんの様子も生き生きとしてきた」と話す。

 

物語は職員が担当した

 

 そこで、吉田さんはもっと多くの人に知ってもらおうと絵本作りのプロジェクトを立ち上げた。文章やデザインなどもほかの職員で分担。5カ月かけて出版にこぎつけた。

 

 企画の狙いについて吉田さんは「介護の本質は、利用者の生きがいを後押しすること。こうした取り組みがもっと広がり、介護や老いに対するマイナスイメージをプラスに変えられれば」と話す。

 

 絵本の定価は2090円(税込み)で、通販サイトのアマゾンで購入できる。名古屋市内の小中学校や図書館にも配布する予定だという。

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