日本初の盲老人ホームが移転 母体の壷坂寺は703年に創建

2021年0720 福祉新聞編集部
慈母園の外観

 奈良県高取町にある日本初の養護盲老人ホーム「慈母園」(社会福祉法人壷阪寺聚徳会)が6月18日、新築移転した。「眼病封じの寺」として知られる壷阪寺の境内にあった慈母園は今年創設60年を迎え、「これからの時代の養護盲老人ホームを発信していきたい」と新たな一歩を踏み出した。

 

 壷阪寺(標高322メートル)は703年、弁基上人によって創建された。平安時代には観音霊場として栄え、清少納言の「枕草子」にも記載されている。本尊十一面十手観音は、眼病に霊験あらたかで、目の観音様として広く信仰を集めてきた。明治時代には目の不自由な沢市を支えるお里の夫婦愛を描いた浄瑠璃「壺坂霊験記」が大きな共感を呼び、さらに信仰が広がった。

 

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