児童養護施設と乳児院を合築 聖友ホームが目指す新たな支援の形

2021年0812 福祉新聞編集部
研修の様子

 社会福祉法人聖友ホーム(蜂屋信雄理事長、東京都杉並区)は施設の建て替えに伴い、児童養護施設と乳児院を合築する。同時に子どもの出生後の歩みを整理するライフストーリーワーク(LSW)の手法を導入。施設の役割や専門性が問われる中、ソフトとハードの両面で新たな方向性を模索している。

 

未来を共に考える

 7月上旬、同法人のホールには乳児院と児童養護施設の職員25人が集まった。LSWの講師を務めるのは立命館大の徳永祥子准教授。LSWが法律に義務付けられている英国で学び、国内での現場経験もある。

 

 LSWは、子どもとともに生まれてからの経過を物語としてまとめる支援手法のことだ。文章や写真、絵本などを活用して過去や現在を理解し、未来をともに考えていく。全国の施設に広がりつつあり、全国児童養護施設協議会も育ちの連続性の確保には重要だと位置付けている。

 

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