荒川区社協がLGBTサロンを開設 区外の人にもオンラインで参加呼び掛け

2021年1209 福祉新聞編集部
サロンでゲームを楽しむ稲垣さん(左端)ら

 荒川区社会福祉協議会(東京)は今年度、LGBT(性的少数者)の当事者が主催する「アライな虹サロン」を始めた。「アライ(ally)」は「同盟」や「味方」といった意味。ここ数年は、LGBTに寄り添うという意味で使われることが増えてきた。サロンは「アライ」を増やし、LGBTをはじめ孤立する人を減らすのが狙い。社協のサロンをLGBTの当事者が主催するのは珍しい。

 

 主催するのは区内に住む稲垣早苗さん(51)。「発達障害とLGBTのダブルマイノリティー」を自認し、「がきんちょ」(活動名)と名乗る。

 

 家事や片付けが苦手で機械には強い。女性に好意を抱くも、男性と結婚し出産もした。性への違和感は封印。うつ病に苦しみ家に引きこもった。

 

 家庭も仕事も失い、たどり着いたのがLGBTの活動だ。「当事者でない人も、お互いに違いを認める『アライ』な関係が心地よかった。自分を否定しなくてもいいと思えた」と稲垣さんは振り返る。

 

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