愛知県の稲沢市社会福祉協議会とモスバーガーは７月１５日から、家庭で使い切れなかった未使用食品をモスバーガーの２店舗に持ち寄り、市社協は集まった食品を生活困窮者支援に活用する常設型のフードドライブを始めた。

　募集するのは、常温保存できる未使用・未開封の食品のうち、賞味期限が１カ月以上残っており、商品説明が日本語表記のもの。米や缶詰、レトルト食品などが該当する。

　モスバーガーの稲沢天池店と稲沢アクロスプラザ店に直接持ち込んでもらう。店から回収した食品は、市社協の事務倉庫で保管する。

　市社協は、日々の業務で生活困窮に関する相談支援を行っている。担当者が必要と判断した場合、その場で食品を渡したり、直接自宅に配達したりして支援する。

　市社協によると、これまで市内で実施してきたフードドライブは、春と秋の年に２回のみ。いつでも気軽に食品を寄付できる環境が不十分だった。　

　コロナ禍で失業や収入減世帯が増えた影響で、支援食品のニーズが増加。そうした中、２店舗のオーナーから「社会貢献活動をしたい」と相談を受け、検討した結果、今回の常設フードドライブ実施につながった。

　フードドライブの実施期間は定めておらず、可能な限り長く続けていく方針。

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