災害時の広域連携訓練
山形・宮城の県老施協

2014年0324 福祉新聞編集部
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ヘリから降りて段ボールを運ぶ村上事務局長

 大規模災害を想定した広域連携の訓練が11日、山形県山辺町の特別養護老人ホーム「やまのべ荘」(山崎薫施設長)で行われた。応援要請を受けた宮城県老人福祉施設協議会が非営利団体のヘリコプターを使って救援物資を届けるなど、170人が参加する大がかりな訓練となった。

 

 吹雪に見舞われた同日午前10時50分ころ、宮城県老施協の黒田清会長と村上秀一事務局長は同県川崎町からヘリ2機で出発。しかし、1機は途中で引き返し、黒田会長は車で出直した。

 

 11時25分ころ、ヘリで到着した村上事務局長は「風が強くて大きく揺れた」と緊張した面持ちで話し、障害福祉サービス事業所「パン工房いそっぷ」(同県栗原市)製造の災害備蓄用の缶入りパン3箱を届けた。

 

 訓練を主催した山形県老人福祉施設協議会(峯田幸悦会長)は近く、大規模災害時の相互応援協定を宮城県老施協と結ぶ予定だ。

 

入所者をホールに誘導する訓練

入所者をホールに誘導する訓練

 

 

 同日の訓練は福祉医療機構の助成によるもの。震度6弱の直下型地震によってやまのべ荘の天井が一部落ち、外部に人的・物的支援を要請することを想定して行われた。

 

 山形県内の特養ホームは災害時の応援協定を締結済み。やまのべ荘入所者を居室からホールに誘導する訓練や、山辺町長からの要請を受けて福祉避難所を開設する訓練などに県内の特養ホーム職員らが参加した。

 

 峯田会長は「災害時の支援にあたるスタッフは、防災士の資格を持つ介護福祉士が望ましい」と話し、防災と福祉の連携強化を東北全域に広げる取り組みを進めている。

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