リフト前提に大改修 
身体障害者施設・真生園

2014年0331 福祉新聞編集部
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埋め込み式で深さの違う浴槽にリフト移乗する

 20年以上も前に、リフトの活用を前提に浴室やトイレを全面改修した施設がある。兵庫県朝来市の身体障害者支援施設「真生園」(種谷啓太施設長)だ。居室は全室に天井走行式リフトを設置。すべての移乗ケアで抱え上げない介護を実現している。

 

 「リフトがあると、めっちゃ楽です」。体の大きな利用者をベッドから車いすに移乗していた女性職員は、リフトがあることを喜んだ。現在妊娠中だが、人力による抱え上げ介護がないため、身体的な負担が少なく、安心して働けるという。

 

 神戸聖隷福祉事業団が運営する真生園は、1978年5月に開所した定員60人の入所施設。開所時から、施設内を電動車いすで移動できるよう廊下の幅を広く設計するなど利用者中心の施設づくりを進めてきた。

 

 リフト導入のきっかけは、92年に女性職員が相次いで腰痛を発症し長期療養をしたことだ。廊下の手すりにすがり、崩れ落ちるように倒れる姿を目前で見た事務職員たちは「何とかしなくてはいけない。現場職員をしっかり側面から支えよう」と決意。93年にアビリティーズ・ケアネット㈱の床走行式リフトを2台、共同募金会の配分金で導入した。

 

 導入に際しては、職員から「人権侵害にならないか」など懸念の声もあったが、利用者からは好意的に受け入れられ、「私たちのためにこんな高価な物を買ってくれてありがとう」と感謝されたという。

 

 

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