姿勢ケアで自立度アップ 五十鈴荘(京都・福知山市)

2014年0428 福祉新聞編集部
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108歳(手前)と105歳の利用者。高さの違うテーブルで1人で食事をする

 京都府福知山市の特別養護老人ホーム「五十鈴荘」(堀一雄施設長)は、調整機能付き車いすやポジショニングクッションなどを使って24時間の「姿勢ケア」に取り組んでいる。姿勢が良くなることで利用者の自立度も向上。買い物や墓参りに出かけられるようになるなど豊かな生活づくりに役立っている。

 

調整機能は不可欠

 「うちの施設の2トップです。ゼリーを食べている方が108歳、その隣が105歳。きちんとした座位がとれているから食事も自分で食べられます」。

 

 作業療法士の岡本三千代さんは、調整機能付き車いすによる座位保持、クッションを使ったベッド上の姿勢保持、リフトや移乗ボードによる抱え上げない介護を合わせた「姿勢ケア」が利用者の自立度を高めていると話す。

 

 五十鈴荘は1991年に定員50人の従来型特養ホームとして開所した。2002年にユニットケアを始め、04年に新棟を増設。現在6ユニットに80人が暮らす。平均要介護度は4・2。平均年齢は90・3歳で、100歳以上が9人いる。

 

 姿勢ケアは1999年、理学療法士の神内昭次さんが「座姿勢が崩れる人を何とかして」と介護職員から相談されたことから始まった。当時、施設には標準型車いすしかなく座位保持は難航。そんな時、大阪のバリアフリー展でラックヘルスケア㈱の調整機能付き車いす「レボ」と出合った。

 

 理事会に諮り導入すると、ベッドでしか過ごせない人が離床できるようになるなど効果は歴然。機会あるごとに調整機能付き車いすを増やし、現在レボ26台、ネッティ4台など必要な全員分(62台)を整備している。

 

 座面の高さ、角度などは利用者の身体状態や目的に合わせ調整。自分で食事できる人には前かがみにならないようにし、テーブルの高さも一人ひとり変えている。

 

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