原因は誤った使い方 ベッドの事故を防ぐ6つのポイント

2014年0526 福祉新聞編集部
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事故防止には施設などにも責任がある

 ベッドの事故のほとんどは、手すりとへッドボードなどのすき間に、手や足などの体の一部を挟み込む形で起きている。製品本体の欠陥による事故は少なく、誤った使い方や不注意で起きることが多い。正しく使って事故を未然に防ごう。

 

手すりに体を挟まないように

 手すりに体が挟まれる事故には、いくつかのケースがある。

 

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(写真1)

 

手すり本体のすき間(写真1)に挟まれる

 

(写真2)

(写真2)

 

手すりとヘッドボードのすき間(写真2)に挟まれる

 

(写真3)

(写真3)

 

手すりに腕を挟んでいるのに気付かずベッドの背上げ機能を使って腕を骨折(写真3)する

 

(写真4)

(写真4)

 

手すりを介助バーのように使って柵ごと抜けて転倒する事故(写真4)も目立つ

 

手すりのすき間

T5面5

 利用者の身体状況、認知症の有無、寝位置などから挟み込みの危険性がないか判断し、危険性があれば、新JIS規格のベッドを使う。クッションなどですき間を埋めたり、手すり全体をカバーする場合は、安全状況を目視する際の妨げになることがあるので注意する。

 

 

サイズの適合

T5面6-2

 ベッドのサイズには「レギュラー」「ロング」「ミニ」があるが、体の小さな人が大きなサイズを使うと、背上げ時にヘソの辺りで曲がって腹圧がかかり、物が飲み込みにくくなったり、呼吸しにくくなったりする。背上げ機能を使う時に腹部を圧迫していないか点検し、適したサイズに交換する。

 

 

コードの絡み

T5面7

 リモコンや電源コードがベッドに絡んだまま昇降機能を使うと断線することがある。ベッドの脚がコードを踏んでいないか、可動部位などに絡んでいないか点検する。ベッドを移動した時は、動線上にコードがこないように差し込み場所を変える。

 

 

マットの変形・汚れ

T5面8

 「へたり」と呼ばれる人型に凹んだマットでは寝返りもしにくく、安楽な睡眠はとれない。汗や失禁などで汚れていると表面を拭いても中で雑菌やカビが繁殖することがある。寝る部分に凹みなど変形がないか点検し、1カ月に1回はマットの上下、裏表を替える。また、汚れや臭いを点検し、1年に1回は業者に依頼して丸洗いする。カビや変形がひどいものは交換する。

 

 

動作確認

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 昇降機能が動かないと移乗介助などの際に利用者と職員の負担が大きく、安全・安楽なケアができない。断線していないのに動かない時は、コントロールボックスの故障の可能性が高いので、業者に連絡し修理してもらう。

 

ボトム部の清掃

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 マットを乗せる板の裏側にある機械部分はほこりがたまりやすく、ダニが繁殖するので、マットやベッド本体を上げて掃除機でほこりを吸い取る。

 

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