創立50周年の重症児を守る会 式典に両陛下ご臨席  

2014年0616 福祉新聞編集部
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両陛下をお迎えする北浦会長(右)

 全国重症心身障害児(者)を守る会(北浦雅子会長)が創立50周年を迎え、天皇、皇后両陛下ご臨席のもと、9日に都内で約1200人が参加し記念式典が開催された。

 

弱者を切り捨てない社会に

 

 重度の肢体不自由と知的障害が重複する子どものいる親たちが集う同会は、福祉施策が何も無かった1964年に結成。北浦会長は「当時、国は『社会の役に立たない者にお金は使えない』という姿勢だった。私たちは『弱い者を切り捨てれば次に弱い者が切り捨てられる』と訴え、初めて予算が計上された時のあの喜びは忘れられない」と振り返り、現在は感無量という。

 

 

 また体験発表では、在宅で暮らす太田由美子さんが「ヘルパーを利用できるようになるなど施策は進んできたが、地域間格差や個人間格差が大きい。特にレスパイトや短期入所が十分でない」と語ったほか、娘が施設に入所しているという稲場純子さんは「献身的な医師たちの様子を感じ取って応える娘を見て、計り知れない力を知った」と語った。

 

 それぞれの思いを踏まえ参加者らは、「懸命に生きている重症心身障害児者一人ひとりが安心して暮らせる社会になるよう、医療・福祉・教育などの施策を充実させる活動を進めたい」と誓いあった。

 

 両陛下は、こうした話に耳を傾け、太田さんら母親たちに見送られた際には「お元気でお過ごしくださいね」といたわりのお言葉をかけられたという。

 

 なお、桂宮さまが8日に亡くなったため両陛下は服喪中だが、一時的に喪を外す「除喪」の手続きを取って式典に出席された。

 

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