震災でリフト活躍 杏友園(宮城・塩竃市)

2014年0630 福祉新聞編集部
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脱衣所と浴室を二つのリフトでつなぐ

 宮城県塩竃市の身体障害者支援施設「杏友園」(但木知之施設長)は、東日本大震災の体験を踏まえ、リフトの徹底活用を進めている。「普段から不測の事態に備えておけば、どんな環境の変化にも対応できる」と、利用者と職員にとってベストな介護環境づくりを目指している。

 

試用から徐々に定着   杏友園(きょうゆうえん)

 県身体障害者福祉協会が運営する杏友園は、2001年に開所した定員52人、全室個室の入所施設。利用者は50歳以上が46人、障害程度区分5と6が48人。高齢・重度化が進む中、完全同性介護を基本にリフトなどを活用した安全・安楽な介護を提供している。

 

 杏友園がリフトを導入したのは07年12月、短期入所利用者の家族から床走行式を譲り受けたことがきっかけだ。ちょうどそのころ、理学療法士の伊東正実さんに、女性職員から立位移乗が難しくなった利用者の介護方法について相談があり、伊東さんは利用者をモデルにリフト移乗を実演。すぐ使用には至らなかったが、08年6月から試験使用が始まった。

 

 初めは“特殊なケースに使う機器”という扱いだったが、リフトは女性職員の間で徐々に定着。使用する利用者も増え、08年11月、10年2月と5月にスウェーデンのリコ社製の床走行式を相次いで導入した。

 

 一方、入浴台から脱衣所まで抱え上げて移乗していた入浴介護は、10年2月に脱衣所と浴室にリコ社製の天井走行式を設置。ベルトを掛け替えて鴨居を渡る方式で抱え上げない環境を実現した。

 

 

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