リハビリに最新機器 障害者支援施設ありすの杜 (茨城・水戸市)

2014年0922 福祉新聞編集部
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HALを使った訓練は、介護職員(右)と サービス管理責任者が担当することもある

 茨城県水戸市の障害者支援施設「ありすの杜」は、下肢の自律動作を支援するロボットスーツ「HAL@福祉用」など最新の福祉機器をリハビリテーションに活用している。利用者のチャレンジ意欲向上に役立てる取り組みは、機器の新たな可能性を教えてくれる。

介護職員が操作

 社会福祉法人勇成会(伊藤勇一理事長兼施設長)が運営するありすの杜は、2001年に開所した入所定員52人、生活介護80人の身体障害者療護施設。開所当初から床走行式リフトを導入するなど積極的に福祉機器を活用してきた。

 

 HALの両脚用を導入したのは11年。サイバーダイン㈱から無償貸与を受け、約半年試した結果、機能回復の効果は薄くても、利用者の意欲向上には大きな効果があると思ったからだ。

 

 同施設の利用者の大半は、拘縮などで関節が固定された状態で来所する。ほとんどの人が機能回復は難しく、リハビリも病院のような「維持・向上」でなく、「維持」が目標になる。

 

 そんな利用者がHALを試用すると、車いすから立ち上がれたり、頸椎損傷で脳の指令が足に届かないはずの人の足が動いたりした。無理だと思っていたことができたことに利用者は大喜び。その姿を見て「意欲が向上すれば、さまざまなチャレンジにつながる」と正式に導入した。

 

 ただ、同施設のリハビリスタッフは、マッサージ担当の非常勤の機能訓練指導員と、近くの病院から週1回来てもらう理学療法士(PT)だけ。最先端の機器を扱うことに不安はあったが、職員の大半が半日かかるメーカーの講習とテストを受け、装着やパソコン操作の方法、歩行のサポートの仕方などをマスター。介護職員だけでなく栄養士などさまざまな職種が、勤務体制に応じて臨機応変に対応している。

 

 

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